業務に必ず役立つ資格を取りに行った。
人力ではとても運べない荷物の運搬作業車、フォークリフト運転技能講習だ。パレットという荷物の受け皿に、リフトの2本のツメを差して運搬する。
フォークリフトの資格を取ったら、業務はこう変わる！
【今まで】
荷物到着の知らせを最初に聞くのは、事務所に常駐している私。
フォークリフトを運転できる花火師を呼びに行く。でも遠い！
（花火の製造で火薬を扱うので、万が一の爆発に備え建物同士が離れている）
花火師、仕事の手をいったん止める。フォークリフトで納品トラックから荷下ろし。
工場内所定の位置まで運搬。
【私がフォークリフトの免許を取ったら】
誰も呼びに行かない。納品のトラックは事務所のすぐそば！
さっと事務所を出て、フォークリフトで荷下ろし＆運搬。
事務所でＰC作業をしている私が1人で完結させられたら、そりゃあ時短。
「同じ場所で・同じ作業を・切れ目なく行うこと」が効率アップだといわれる製造。
製造作業を一旦中断して作業に戻るときの労力は、ＰＣデスクに向き直るよりはるかに大きいはず。
苦労したのは車の操作との違い
ということで教習所に通い始めたのだが、まぁ難しい！
フォークリフト運転技能講習修了証を持っている人はみな、他の受講生が運転している間の待ち時間が長いことを嘆くけれど、それは余裕のある人の感想。見ていなくても、なんとなくうまくなってしまう人だけが言えることだ。
【こんなことが大変！】
・車体を停止させるときは、①サイドブレーキシフトレバー②シフトレバー。
（車と順序が逆、かつ発車するときの操作は②→①を逆にたどる
・シフトレバーを前に倒すと後進で、後ろに倒すと前進
（車と逆！！涙。前に進むべきときに、私は何度もバックアラーム音を響かせた）
・リフトを操作しながらも「〇〇よし！」のような呼称が複数ある。
・時間制限による減点もあるから焦る
ただ、一緒に受けたメンバーには恵まれた。順番が来ると行っておいでという目線で見送ってくれるし、一回り以上若い女の子が、前回よりここが良くなっていたと誉めてくれる（嬉しい）
修了証が輝いて見える
そんな暖かい環境の中で、なんとか技能試験をパスし運転技能講習修了証の交付を受けた。会社に良い報告ができる！あぁ、よかった。本当に。
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運転技能講習修了証を取って1週間。まだ乗っていない。写真を撮るために初めてフォークリフトに近づいた。
花火屋はイメージ通りに夏が一番忙しい。忙しいということは、製造のために必要な荷物がたくさん届くということ。繁忙期にはすっかりフォークリフトを扱いこなせていたい。近々、加藤煙火の工場には、パレットの積み替え練習をする私の姿がきっとある。
執筆者：内藤みのり
加藤煙火入社１年目。花火師ではなく事務職。新潟県長岡市出身。2児の母。趣味はスポーツ観戦と読書。文章は日課の犬の散歩中に浮かんでくることが多い。
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